結婚相手がいない理由
「結婚はしたいけど、相手がいない」
婚活中の方、あるいは婚活を考えている方のスタート地点はそういった悩みからということが多いのではないでしょうか。
ここから幸せな結婚というゴールに至るためには、まず目標を定めなければなりません。
それが、「どんな相手を選べばいいのか」ということです。
しかし、この問いには実は答えがありません。理想の相手を考えれば考えるほど、自分の理想に近い異性と出会う機会は少なくなっていくことでしょう。相手はあなたの理想を充たすために存在しているわけではないからです。
最低でも年収は平均以上で、顔も平均以上で、学歴も平均以上という条件を求めたとします。普通の相手を希望しているようですが、実は1/2×1/2×1/2で8人に1人しかいない属性の相手を求めてしまっているのです。条件を1つ付けるだけで、出会いの可能性を半減させることになりますので注意しましょう。
相手に年収があれば、相手がケチでも幸せでしょうか。相手のルックスが良ければ、浮気性でも幸せでしょうか。相手に学歴があれば、会話は弾むでしょうか。婚活において迷走してしまう人の多くは、「条件」に踊らされています。
結婚する上で理想の相手とは
結婚相手の理想としてよく挙げられるのが「趣味が合う」ことですが、これも必須ではありません。恋人としてであれば趣味が合うに越したことはありませんが、同じ趣味を持った異性が結婚相手として最良かというとそうとも限らないからです。
ふたりとも同じアーティストが好きで、そのアーティストのコンサートツアーを一緒に回るうちに仲良くなって結婚したという夫婦なら、一見、理想的な相手と出会えているように見えます。しかし、子供が生まれた後も、同じ生活ができるでしょうか。好きなアーティストのメンバーが変わってしまったり、解散してしまった後も、同じように2人の生活を楽しむことができるでしょうか。
夫婦として長く付き合っていく中で、趣味に対するお互いのこだわりが喧嘩の原因となることもあるでしょうし、「趣味が同じだから結婚した」ということは、趣味に対する熱が冷めてしまったときに夫婦をつなぐ絆が消失することを意味します。
大事なのは、趣味が合うことよりも、生活のあり方や波長が似た相手を選ぶことです。休日の過ごし方はお出かけ派か、家で過ごす派か。睡眠時間は同じくらいか。メールの返信ペースやタイミングが合うか。金銭感覚は合っているか。
そういった、ライフスタイルのあり方が似た人を選ぶことが、結婚後の生活を穏やかに過ごすコツです。「恋愛」をしているうちはお互いに違っていることが魅力にもなりますが、やがてそれが「結婚」になり、日常の生活を何十年と送っていく上では、生活スタイルなどのベーシックな性格の違いはストレスの原因となってしまいます。
夫婦の趣味は違っていてもいいし、理解できなくても構いません。ただ、言葉を交わしていて楽しいと思える相手、一緒にいたいと思える相手を探すことが婚活なのです。嫌いにならない相手であれば、長く付き合っていくうちに可愛く見えてくるはずです。
理想の相手と出会うためには出会いの数を増やすこと
そんな相手と出会うためにはどうすればよいのでしょうか。年齢や収入、あるいは職業のような分かりやすい特徴がない分、自分に合った相手を探すことは難しいことです。相手に「条件」をつければ、自分が求める相手を分かりやすく言葉にすることができます。しかし、そうやって絞り込まれた相手が自分に合った相手とは限りません。
表面上の付き合いでは、なかなか相手の深い部分を見抜くとは難しいと思います。逆に、それができる人であれば、あえて結婚相手を探そうとしなくとも幸せな結婚に至っているはずです。
幸せな結婚をするためには、数多くの人と会うことです。人と関わることを面倒がらず、職場やスポーツジムや趣味の同好会などを共にする異性を知ろうとしましょう。そして、その中から自分と波長の合う相手を見つけることです。お付き合いをする相手として見つける必要はありません。どういう人が自分に合っているのかを見る目を養うことがまずは大切です。
婚活を始めるにあたっては、相手の「条件」で選択肢を狭めないことが幸せな結婚につながると考えておきましょう。相手の収入は高いに越したことはないし、ルックスもよいにこしたことはありません。しかし、決して、見栄や理想で結婚相手を選んではいけません。自分の感覚を信じて相手を選ぶことで初めて、幸せな結婚というゴールにたどり着くことができるでしょう。
結婚するとは、たったひとりの異性が自分を選んでくれればいいんです。何人もの異性にモテる必要はありません。ただひとりの将来の伴侶を得るためには、数多くの人と出会っては別れていくことを覚悟しておきましょう。多くの人たちの中から、ただひとりの異性を選んで結婚するのですから、別れは決して無駄ではありません。別れの数だけ、良い相手と巡り合うことができると信じましょう。
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